2013年10月12日土曜日

糖尿病の治療②(食事療法)


今回は、糖尿病治療における食事療法についてお話していきます。


糖尿病治療の基本はエネルギーの制限です。

2型糖尿病の場合には、肥満によるインスリン抵抗性を改善するために、

エネルギーを制限することが望ましいと考えられています。

日常の生活強度に合った食事をする必要があります。

目安としては、デスクワークの多い成人男性では、

1500kcal~1600kcal(約20単位)ということになります。


1日当たりの総エネルギー量 = 標準体重 × 生活活動強度指数

標準体重(kg) = 身長(m) × 身長(m) × 22


生活活動強度指数

  軽労働(主婦・デスクワーク):25~30kcal/kg

  中労働(製造・販売業・飲食店):30~35kcal/kg

  重労働(建築業・農業・漁業):35kcal/kg


で計算し、食事量を決める必要があります。

エネルギー量の計算は、80kcalを1単位として計算する方法が簡単で、一般的です。

また、近年エネルギー制限だけではなく糖質の制限といった

食事療法もおこなわれているようです。

食後血糖値を上昇させる唯一の栄養素が糖質であり、

超低糖質食の実践者が2型糖尿病でインスリン分泌能が低下していたにもかかわらず、

その過半数の人の空腹時血糖値や HbA1c は正常値を維持しており、

また、その他の数値も正常であり、

超低糖質食の効果と長期安全性についても確認できたとする報告があります。


次回は、運動療法について解説していきたいと思います。



0 件のコメント:

コメントを投稿