“糖尿病”について、これから数回にわたり、
誰にでもわかりやすくをコンセプトに解説していきたいと思います。
糖尿病(とうにょうびょう ; diabetes mellitus)とは、
単純に血糖値(血液中のグルコース(ブドウ糖)濃度)が
病的に高い状態を指す病名になります。
一言に血糖値が高いと言っても、無症状の状態から、
著しいのどの渇き、多飲、大量の尿を排泄する状態、体重減少、
重篤になると意識障害、昏睡に至るまで様々な状態があり、
これらの状態をすべてまとめて、
血糖値やヘモグロビンA1c値が一定の基準を超えている場合を
糖尿病 と言っています。
糖尿病は高血糖そのものによる症状を起こすこともあるほか、
長期にわたると、血中の高濃度のグルコースがそのアルデヒド基の反応性の高さのため、
血管内皮のタンパク質と結合する糖化反応を起こし、
体中の微小血管が徐々に破壊されていき、
目、腎臓を含む体中の様々な臓器に重大な障害
(糖尿病性神経障害・糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症の微小血管障害など)
を及ぼす可能性があり、
糖尿病治療の主な目的はそれら重篤な合併症を防ぐことにあります。
次回は、糖尿病の原因や糖尿病の分類について触れていきたいと思います。
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